かるた作成の道のり ~古い資料を読み解くと~
平成元年に町制100周年記念として作られたこのかるた。
当時の資料を見せていただくと、年季の入った分厚いファイルが数冊目の前にドン!「全部に目を通すの?」と一瞬気が遠くなりましたが、端々に鉛筆で書き込んである手書きメモから会議の様子が伝わってきて、思わず一気に読んでしまいました。
メモの中でも印象的なのは「果たして活用しきれるのか」という単語が何度も出てくること。読み札に2000以上もの応募があった町民の思いを無駄にすることなく、作りっぱなしになることだけは避けたい!という、この作成に関わった方たちのかるたへの意気込みが伝わってきます。
群馬県内で郷土かるたはたくさん作られているけれど、小学校で全員に配布され、毎年かるた大会が開催されるなど、しっかり活用しているところは案外少ないそうです。
その子供たちも成長し、このかるたに愛着を感じる世代も増えているこのかるた、さらに興味深くなりました。
(豊田香織)
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